マツクイムシとは

 大切な庭木のクロマツが日本中で枯れていく。昭和50年代に大流行したのが、マツクイムシの大被害です。この恐ろしい被害は、日本のクロマツを非常に多く枯死させてきました。マツクイムシとは恐ろしい名でどんな虫なのだろうと思いますが、実際はマツクイムシという虫の存在はありません。何が原因か分からない時代にきっと虫の仕業であろうということでつけられたのです。実際は、マツノザイセンチュウという僅か1㎜程度の線虫が犯人です。そして、この線虫はそもそも日本にはいなかったものです。アメリカから輸入した材木に入っていたのが発端です。さらには、アメリカにあるマツ類はマツノザイセンチュウが入っても枯れません。日本のマツ類は枯れてしまいます。不思議なのは、線虫はその小ささから分かるように一人でクロマツにたどり着くことはできません。共犯者が必要です。この共犯者はマツノマダラカミキリムシというカミキリムシの仲間です。カミキリムシは線虫を運んでクロマツに入り込むことで枯死に至らしめます。
 ここでは、恐ろしいマツクイムシから大切なクロマツを守る方法を解説していきましょう。

松枯のメカニズム

 マツクイムシはマツノマダラカミキリムとマツノザイセンチュウが共同して引き起こす病気です。その仕組みは以下の通りです。
1)5~7月にマツノマダラカミキリ成虫がマツノザイセンチュウ(線虫)を体内に入れ て(主に気管の中)前年に枯れたマツから脱出。
2)カミキリ成虫は生きたマツの枝をかじって栄養摂取。この傷から線虫が樹体内に侵入。
3)侵入後、線虫はマツの樹脂道(ヤニの通り道)を通って樹体全体に広がり、マツの細胞から栄養を摂取。
線虫の活動にともなって、水(木部樹 液)の通路である仮道管から水分が抜けて無くなり、樹液が上昇できなくなる。
感染後1〜2ヶ月で、水不足のため葉が変色し、樹幹内で線虫が増殖。
4)カミキリ成虫は枯死したマツが放つ匂いに引かれ、枯損マツの樹幹に産卵。10日ほどで 孵化して幼虫になる。
5)夏から秋にかけてマツ林で枯損が目立つようになる。
6)カミキリ幼虫は枯死したマツの樹皮下を食害して成長。
7)十分に食べた幼虫は材内にもぐり、蛹室を作り、翌年春に蛹になる。
8)材内にいた線虫は蛹室に集まり、カミキリ成虫の気門(空気を取り入れるために体表にある穴)に入り込み、カミキリとともに材の外へと旅立つ。

出所:森林被害対策シリーズ No.1「松くい虫」の防除戦略 マツ材線虫病の機構と防除 独立行政法人 森林総合研究所

マツクイムシ防除の方法

 マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリムシの発生が温暖化により早期化しています。防除時期も合わせて早期化する必要があります。マツクイムシ被害防除の方法は以下の通りです。なお、樹幹注入と土壌灌注は、いずれかを選択します。また、防除用薬剤は各種メーカーが販売していますが、メーカーにより使用回数や倍率は異なりますので、確認が必要です。

時期  防除内容 薬剤名方法回数摘要
12~2月マツノ
ザイセンチュウへの
抵抗力を高める
グリーンガード・NEO樹幹注入1回/7年樹の胸高直径(cm)に応じて調製。
5〜15cm: 1本
15〜20cm: 1.5本
20〜25cm:2〜3本
25〜30cm:3〜4本
30〜35cm:4〜5本
35〜40cm:5〜6本
40cm以上では直径5cm増すごとに

0.5〜1.5本を順次増量。
※薬剤により効果持続期間が異なる。
※仕立物は薬害を生じる可能性がある。
3月マツノ
ザイセンチュウへの
抵抗力を高める
ネマバスター
50倍
土壌灌注1回/年樹の胸高直径(cm)に応じて調製。
5〜10cm: 6l
10〜15cm: 8l
15〜20cm:12l
20〜25cm:18l
25〜30cm:26l
30〜35cm:38l
35〜40cm:52l
40cm以上では直径5cm増すごとに

18〜30lを順次増量。
5月下旬マツノマダラ
カミキリム
成虫の食害を防ぐ
MEPマイクロカプセル剤
50倍
散布1回/年マイクロカプセル以外は
残効が短いため散布回数を
増やす。

マツクイムシ防除効果の高め方

 マツクイムシ防除は、マツクイムシ被害を最小限にするためにマツノマダラカミキリムシやマツノザイセンチュウを水際で防ごうとする方法ですが、100%防ぐことはできません。より効果を高める方法として、マツノキの樹勢を常に高めておくことが肝要です。樹勢を高める方法としては次の管理作業があります。

工種内容回数方法
剪定日光と風通しを
良くすることで
病害虫の発生を
防ぐとともに、
光合成量を高める。
1~2回/年春:芽摘み剪定
秋冬:揉み上げ剪定
殺虫剤薬剤散布マツカレハなどの
害虫食害を防ぐ。
1~2回/年春期に有機リン系殺虫剤を散布する
農薬例:スミチオン乳剤
    トレボン乳剤
殺ダニ剤薬剤散布ダニの発生を防ぎ、
光合成量を保つ。
1~2回/年発生時期3〜10月に散布
農薬例:バロックフロアブル
    カダンセーフ
殺菌剤薬剤散布葉枯れ病の原因菌類の
拡大を防ぎ、
光合成量を保つ。
2~4回/年銅水和剤を散布
農薬例:キノンド―水和剤40
    ドウグリン水和剤
冬期カイガラムシ駆除
薬剤散布
カイガラムシによる
吸汁を防ぐとともに、
スス病の発生を防ぐ。
冬期:2回カイガラムシを塗膜剤にて
呼吸を阻害する。
農薬例:マシン油乳剤
石灰硫⻩合剤
梅雨期カイガラムシ駆除
薬剤散布
カイガラムシによる
吸汁を防ぐとともに、
スス病の発生を防ぐ。
6月:1回農薬例:スプラサイド乳剤
オリオン水和剤40
施肥無機栄養補給及び
土中への酸素補給。
1回冬期に壺状掘削。
肥料は有機肥料を少量とし、
砂土や炭などの空気間隙の
大きい材料を多く混ぜる。

 庭木のクロマツは、本来数百年もの間生きることができる庭木です。しかし、マツクイムシを代表としたさまざまな病害虫が年々増えてきており、ますます生育しづらい環境になってきました。
 このような環境下では、本来非常に強い庭木であったクロマツは、ほっといていても勝手に育つ状況にはなく、むしろ、生育を少しでも手助けして、樹勢を保つための努力をしなければならなくなりました。
 他のブログに「庭木のクロマツとは」では、クロマツの独特の性質について解説していますので、庭木の大切なクロマツがより長生きするためのご参考にしていただいたら幸いです。

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